糖尿病のあれこれ

「魔法の糖」発見&発明さる!

 (NHK・TV番組の特集/サイエンス ZEROから/2013年2月放送

 

1グラム ¥10,000の、白い粉を世界中が大注目!。

 この白い粉とは、日本は四国・香川県の片田舎の廃校で研究・実験と生産が行われているという、今回のお話のターゲットは肥満(ダイエットと糖尿病)を解決する「不思議な糖(白い粉)」の物語。 すでに香川県では、この糖を使ってケーキやシロップを商品化し市販している。

 その糖の秘密とは? 不思議なパワーを紹介しよう。 

(TV画像の写真をクリックすると拡大になります。)

糖の名は「プチコース

 血糖値を下げる。なんと内蔵脂肪も減らすんだと!

 動物(人も)が活動する上で必要な栄養素、ブドウ糖は砂糖の主成分で、現代の我々はその糖分の摂取量とカロリー消化とのアン・バランスで、肥満や糖尿病に悩まされている。

 何と!プチコースという希少糖は、腸の中でブドウ糖が体内に吸収されるのをブロックするのだという。(下のイメージ画面参照)

 

この「プチコース」とは?

 約40億年前の地球創成時に自然界(原生代の噴出熱中海水内)で誕生した各種の糖は、ホームアルテヒドを糖の祖先として、ホルモース(原始の糖/ブドウ糖、リブロース、アロース、キシリトール、プチコースなど…50種類もの糖)を誕生させたが、糖たちにも生存競争があって、そのほとんどが淘汰されたり絶滅してしまっている。(結果、現在の地球上ではブドウ糖が99.9%、因に希少糖であるプチコースは0.001%が存在する。)

 原生代の生命体は様々な糖を吸収し栄養エネルギーにしていたが、糖の中でもブドウ糖は汎用性が広く、あらゆる生命体にとっては便利な物質だったので自然界での占有率が高まり、逆にその他の糖は利用価値が狭く、消えていったのだという。

 以後、生命体の一部(糖も)は海中から陸上の植物へ乗り移り、その状況が今日まで続いている。

「プチコースは、他の糖にない不思議な力を持っている!

 東南アジアに自生する「ズイナ」という植物は、回りの他の植物の成長を押さえるという性質を持つ。この植物は自身の葉からプチコースを出す(成分葉が落葉する)ので、自身の周囲から他の植物を排除するため生き延びるることができるという、自生システムを持つ。

「希少糖」や「人口糖」も創れる時代に!

 自然界では自然が必要しないものは滅びる。このため希少糖のほとんどは自然界から消えていった。しかし人間のバイオ科学は「イズモリング」という概念から、バイオ設計で「希少糖」や「人口糖」も創れる時代になっているという。(香川大学医学部)

 加えて昨今の研究から、プチコースとは別の「アロース」という希少糖の性質が解明されている。なんとこれが、病気の進行を遅らせる性質を持つ糖として発見された。

 

具体的例としてー

●ガン細胞が増えない。(ブドウ糖を摂取すると細胞は増える)

●活性酸素の抑制効果がある。例)筋萎縮症(AMS)が進行しないなど。(現在はマウスの実験上ではあるが)

46億年の大逆転、“奇跡の糖が人類を救う!”

すごいぞ糖の世界。すげ〜ぞ日本、バイオの世界。    THE END